社会システム・生産技術
NTTデータ数理システムでは、これまで培った豊富なシミュレーション技術・データ解析技術により、社会シミュレーションや生産技術など社会システムに関する受託開発も承っております。
社会シミュレーション
生産技術
社会シミュレーション
交通シミュレーション (ミクロ、マクロ)
需要交通量と信号制御情報をもとにシミュレーションを行い、平均旅行時間や、渋滞長、交通量といった統計量を得ることができます。 シミュレーションに用いるモデルには、ミクロモデルとマクロモデルがあります。
- ミクロモデル:
追従行動モデルに基づき、前を走る車両の影響を受けながら、自車の挙動を決定する。車両毎に行動特性を与えることで、 加速、減速、低速車の追い越し等の詳細な車両移動を再現出来る。しかし、シミュレーション条件の調整が複雑になるため、広域のシミュレーションには向かない。 - マクロモデル:
交通流を流体として扱うなどの手法により、マクロレベルでのシミュレーションを行う。 基本的に各車両は同条件下では同じ挙動を取ることになるが、信号による停止は再現できる。 また、モデルにより車線毎の管理を行うことで、進行方向による車線選択や工事等による車線閉塞も再現出来る。 ミクロモデルに比べて少ないパラメータでシミュレーションを実施出来るため、広域のシミュレーションに適する。
交通シミュレーションを活用することによって、例えば、以下に示すようなことが実現できます。
- 信号制御アルゴリズムの評価・検証:
渋滞緩和、旅行時間短縮、CO2 削減などを目的とした制御の検証を行うことができます。 - 交通規制による影響の検証:
車線閉塞や車種規制による影響を検証できます。 - 道路ネットワークの利用:
シミュレーションを行うこと以外に、道路ネットワークを利用したデータ処理も行えます。 車両の位置情報 (緯度経度) を道路ネットワークのリンク上の位置にマッチングすることで、 実車の位置情報からリンク交通量や旅行時間、分岐率などを生成することができます。
交通シミュレーションの活用
ロボットシミュレーション
仮想空間内でのエージェントによるロボットシミュレーション。 センサを備えたロボットの行動をエージェントモデルとして記述することで、人間とロボットのインタラクティブな相互作用について考察を行うための総合プラットフォームです。
生産技術
工学設計最適化支援
いくつもの機能や性能・制約、評価基準が要求される工学設計では、多目的最適化とトレードオフ分析が欠かせません。 株式会社NTTデータ数理システムではこれまで養ってきたた科学技術計算の知識・経験と最新の最適化アルゴリズム、統計分析・データマイニング技術を積極的に活用することで工学設計の様々な問題に対して、トータルでの支援を行います。
- キーワード
- 工学設計、最適化 (アルゴリズム)、多目的最適化、トレードオフ分析、統計解析、データマイニング、技術者のノウハウ
LSI 検査結果解析システム (テスター、データベース、解析、警報)
半導体製造プロセスにおいてはウェハの大口径化やプロセスルールの微細化による工程の複雑化が進み、テスト工程におけるデータの管理、および分析の重要性が増しています。
NTTデータ数理システムが開発したテストデータ自動分析システムでは、テスターの出力を瞬時に変換・解析し、結果の良否を判定します。
テスト工程の担当者様の経験を集積した知識データベースを構築することでテスター単体での判定より精度の高い判定が可能です。
また、結果の良否や、解析内容の表示にはウェブブラウザを使用しますので同一ネットワークに接続されていればどこからでも結果を参照可能です。
解析エンジンには、S 言語の実行環境であり豊富なデータ解析機能を備えた S-PLUS を使用します。必要に応じて、S 言語を使用してアルゴリズムなどをカスタマイズすることができます。